眞蔵修平
正しく怒りを表現することで、いじめを回避する。
更新日:2022年3月21日
「教育に特化したミュージカル教室って、結局何やってるの?」と聞かれることが増えたので、今日は少し具体的なお話をしようと思います。
例えば、人類が始まって以来、未だに解決できていない問題のひとつに、「いじめ」があります。
いじめの多くは、家庭環境だったり、地域性だったり、発達の違いだったり、教育者に問題があったり、様々な要因が複雑に絡んでいるので、一概にこれが原因!とは言えないものなのですが、長期化すればするほど、優秀な教育者であっても、解決することが難しくなっていくという側面を持っています。
長期化すれば、加害者と被害者の関係性は、舐める舐められるの状態で固定化されていくので、できるだけ早い段階(軽いからかいや、嫌がらせの段階)で、加害者に対し、被害者自身が正しく怒りを表現する必要があります。
怒りというと、そもそも表に出してはいけない感情だと思っている人も多く、ともすれば、「怒りを発散して状況が悪くなるぐらいなら、自分が我慢すればいい」と考えてしまいがちですが、状況を悪化させるか、我慢するかの二択で考えるのではなく、「自分の感情はちゃんと表現する。だけど周囲との関係性も、可能な限り良好な状態を維持する。」という選択肢を、自分の中にちゃんと持っておくことがとても重要です。
正しく怒りを表現することで、加害者を怯ませ、周囲を味方につけることができれば、自ずといじめのターゲットからは外されるでしょう。
それは、姿勢だったり、目つきだったり、表情だったり、呼吸だったり、発声の仕方だったり、様々な表現方法や訓練を経て身につける、一つの護身術と言っていいかもしれません。
それが「お芝居」です。
お芝居というと、自分に嘘をつくというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、そうではなく、自分に嘘をつかないために、自分の感情を正しく表現する方法を学ぶのです。
ここでは、一例として、怒りの表現方法について記述しましたが、喜怒哀楽を正しく表現できれば、喜びを表現しても妬まれにくくなったり、悲しみを表現しても、周囲から面倒臭いと思われにくくなったりします。
ネガティブな感情だからといって、自分の感情に蓋をするのではなく、ポジティブもネガティブも同等に扱いながら、正しく表現する。もちろん、それはお芝居だけでなく、歌やダンスとしても、堂々と表現する。
それが、自分の感情を大切に扱うということであり、自己肯定感を高めるきっかけになったりします。
人はさまざまな顔を持っています。親に見せる顔、学校で見せる顔、友人に見せる顔、職場で見せる顔など、人はその時々の自分を演じています。
演じ方を少し変えるだけで、人生が劇的に変化するかもしれません。
少しでも興味を持たれた方は、体験レッスンにいらしてください。
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【場所】目黒
【対象】新小学生1年生〜高校3年生 安心安全の場で、自分の気持ちも他者の気持ちも大切にし、対話しながら進めるレッスンです。
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<著者プロフィール>
眞蔵 修平(まくらしゅうへい)
代表取締役CEO / 教育プロデューサー / 学習環境デザイナー / メンタルコーチ / 平本式認定心理カウンセラー 【プロ】/ 教育漫画家
立命館大学理工学部卒業後、公立中学校に赴任。教育現場の劣悪な環境に違和感を感じ、外側から教育現場を変える様々な活動に参画。2015年より、様々な教育系企業と関わりながら、自身の創作活動やコーチングスキルを教育現場と結びつける活動を開始。
多様性を認め、誰も苦しまなくていい環境、誰もがのびのびと生きていける環境を、教育現場を超えて提案していきたい。詳細はコチラ。