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  • 執筆者の写真眞蔵修平

夫婦で協力的に育児する際、知っておいた方がいいこと。

コロナの影響で、まだまだ一部とはいえ、リモートワークが普及し始めてる時代、私達は夫婦が対等に子育てできる第一世代だと思っています。きっと、これからの育児業界は大きく変容していくでしょう。


なので、今後増えるであろう、夫婦で子育てする人たちの参考になればと思い、子どもが生まれてからのこの10ヶ月間で感じたことをまとめてみました。



【「男は赤ちゃんの泣き声では目が覚めない」は多分嘘】

「男性が赤ちゃんの泣き声で目が覚めないのは、脳の構造上仕方ないことである」といった記事が、タイムラインに流れてきたことがあるのですが、少なくとも我が家に関しては当てはまらないように感じています。


自分は息子の泣き声で目覚めなかったことはないし、逆に妻は育児に疲れ果てていたときに、2〜3回目が覚めなかったことがあります。


なので、男女差というよりは、

①日中の疲れ具合

②「次の日仕事だから寝なきゃ」というプレッシャー

③育児に対する無関心

の3点が大きければ大きいほど、目覚めにくくなるのではないかと想像しています。


夫婦で揉める際は、③が原因であると決めつけている場合が多いので、①②の可能性も含めて話し合う機会が重要だと思います。



【男性が育児に参加していれば、「お母さんじゃなきゃ泣き止まない」は起こらない】

自分は亭主関白な家庭で育ってきたこともあり、時代的にも、父親が積極的に育児をしていたわけでもないので、物心ついたときには既に、父親というのは怖い存在でした。


実際、私も、子どもの頃は母親でなければ泣き止まなかったようです。


そんな過去もあってか、私には「子どもは父親にはなつかないもの」という思い込みがあり、子どもを作ることにも、あまり積極的ではありませんでした。


が、いざ子どもが生まれると、私の教育者としての探究心に火が付き、発達心理学の本に書かれている内容をいろいろと試してみるうちに、ほんとに子どもというのは、ちゃんとなついてくれるもので。


特にうちは、妻が産後のホルモンバランスの変化が原因で、腱鞘炎になってしまったこともあり、抱っこする頻度は私のほうが自然と多くなりました。


今となっては、「お父さんじゃなきゃ、泣き止まない」という状態です。


よく育児本で、「寝ぐずりする子にはお母さんの匂いのついた服等を、ベビーベッドに入れるといい」と書いてありますが、うちでは、私の匂いの染み付いた枕カバーを入れると秒で寝ます(笑)


実際、子どもになつかれて感じるのは、これほどまでに無条件の愛を与えてもらえる機会というのは、人生にそうそうないということ。


親からの愛は「頑張ったから抱きしめる」「結果を出したから褒める」など、条件付きであることが多くなりがちで。


だけど、子どもはこちらが何をしていても愛してくれます。


人によって、考え方や環境の違いはあるでしょうが、個人的には、ちゃんと子どもから愛される経験をしておくことは、人生において結構重要なことだと思っています。



【育児本はネガティブすぎるので、最初から育児に取り組む気満々の男性は読みすぎないほうがいい】

育児本というのは、男性に育児を促すために書かれてあるので、子育てが超絶大変で、ワンオペは絶望的で、いかに男性の助けが必要であるかが強調されていたりします。ネットの記事も同様で。


私は育児する気満々で、妻の出産前に育児本を5冊ほど読んだのですが、読めば読むほど不安になり、いわゆるパタニティブルーのような状態になりました。


最初から育児する気満々な人は、もっとポジティブな情報を集めたほうがいいと思います。わからないことや疑問に感じたことは、ネットで調べればすぐに出てくるので、必要以上に不安になることはありません。


出産前後の貴重な期間は人生でそうそうあるわけではないので、しっかり楽しみましょう(それよりも、もっとポジティブな育児本が出版されることを願います。もしかしたら既にあるかもしれませんが)。



【女性はマミー脳や産後の腱鞘炎があるので、育児は男性主体の方が合理的】

とはいえ、育児本から学んだこともいくつかあります。いわゆる「マミー脳」とか「ベビー脳」と呼ばれるもので、出産前後、女性の脳に生じる生理的変化のことです。


実際に脳が萎縮するそうで、著しく記憶力が落ちたり、集中力がなくなったり、論理的な会話ができなくなります。


3時間前に話し合って、一度結論が出たことなのに、話した事自体覚えてないということが、普通に起こります。


この辺りは事前に知っておいて良かったと思います。一見、人の話を聞いてないように見えるので、知らなければ、ケンカになっていたかもしれません。


マミー脳は、産後徐々に回復し、2年ぐらいで元に戻ると言われています。それまで男性は、極力寛容になる必要がありそうです。


腱鞘炎も同様で。

この辺りは生理的なものなので、男性からのフォローは必須だと思います。



【在宅ワーク最大のメリットは、お互いの大変さが目に見えて理解できること】

うまくいってない夫婦の多くは、育児に対する理解、仕事に対する理解が欠けていることが多いように思います。


「私のほうが大変」「俺のほうが大変」と。


うちはお互いに在宅ワークなので、その大変さがお互いに目に見えます。これは本当に大事なことで、「今、どんな仕事に追われていて、どれだけ大変か」、「子どものことで、どれだけ緊急性があるか」など、その辺りをいちいち説明しなくても、見て理解できるので、お互いにフォローしあえたりします。


もちろん、夫婦で会社経営していると、別の悩み事も増えますが、子どものことでケンカしなくていいというのは、健全な家庭環境を作る上で、結構重要なことだと思います。



【残業しまくりの年収1000万より、平均的な年収の在宅ワーカーのほうが、長期的に見たとき家族関係はうまくいきやすいのではないか】

妻が濃厚接触者になったとき、PCR検査の結果が出るまでの2日間、完全にワンオペで育児をしたことがあります。


まだ保育園に入る前で、ちょうどその時、仕事の締め切り日前ということもあり、育児をしながら、仕事もしながら、妻の食事を作ったりする必要があり、たった1日で超不機嫌な男が出来上がりました。


このときほど、世のシングルマザー、シングルファザーの大変さを思い知ったことはありません。


育児というのは、夫婦で協力できれば、最高のエンタメですが、ワンオペになった途端に地獄と化すことを身をもって痛感しました。


当たり前ですが、こんな日が何日も続けば、家族関係が悪化するのは目に見えています。


今後、夫婦で育児する家庭が増えていくにつれ、婚活市場でも、モテる男性像は変わっていくのではないでしょうか。


残業しまくりで、育児に非協力的な年収1000万の男性より、育児モチベーションアゲアゲの平均的な年収の在宅ワーカーのほうが、モテる時代がくると思います。



【夫婦が一緒に育児するということは、それだけお互いに口出しは増えるということ】

さて、最後に、夫婦で育児することの唯一のデメリットです。

特に私は、0歳の時の記憶があるので、「いや〜その抱っこじゃ泣き止まないでしょ」とか、「もっと早くミルク作れない?」とか、妻に対してついつい口出ししてしまいます(もちろん妻からも口出しされます)。


口出しするなら自分がやれって話ですが、やった上で、さらにもっといい育児をしたいという気持ちが出てくるんですよね。自分も妻も、もっとレベルアップしていきたいと。


男性が仕事、女性が家庭の時代だと、妻に任せっきりで、多分こういうことは少なかったんだろうなぁと想像しています(まぁ、育児しないのに口だけ出す男はいたかもしれませんが)。



以上、子育て10ヶ月の気付きでした。誰かの参考になれば。







<著者プロフィール>

眞蔵 修平(まくらしゅうへい)

代表取締役CEO / 教育プロデューサー / 学習環境デザイナー / メンタルコーチ / 平本式認定心理カウンセラー 【プロ】/ 教育漫画家

立命館大学理工学部卒業後、公立中学校に赴任。教育現場の劣悪な環境に違和感を感じ、外側から教育現場を変える様々な活動に参画。2015年より、様々な教育系企業と関わりながら、自身の創作活動やコーチングスキルを教育現場と結びつける活動を開始。

多様性を認め、誰も苦しまなくていい環境、誰もがのびのびと生きていける環境を、教育現場を超えて提案していきたい。詳細はコチラ


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